浅間高原の滝 4 仙峨滝

浅間高原の滝 4-A

仙峨滝(滝原)

未整備

場所 この滝は整備されていません。地図を読むことができる、渓流を歩いたことのある方など、山歩きに慣れている方で、自分で責任のもてる方という条件をつけてのご紹介です。「体力に自信がない、濡れるのは嫌だ」という方は、写真でご鑑賞ください。北軽井沢から国道146号を長野原へ進むと郵便局が見えてきます。郵便局の手前を右手に入ると、応桑新田に入ります。応桑の集落を道なりに進むと、右手に滝原という看板がでてきます。この道を進むと、熊川の急流地区にある滝原3滝にいくことができます。滝原の集落から滝までの道はご自分でご確認ください。長野原町の地図や国土地理院などの地図に場所は明記されています。なお、熊川は名前の通り、例年『熊』の出没が目撃されています。熊よけの鈴は必ずつけてください。*駐車場、滝への道ともに整備されていません。

仙峨滝

●この『仙峨滝』には、2本の滝があります。最初に見えるのが「無名の滝」と呼ばれる滝です。「仙峨滝」よりやや小ぶりの滝で、さらに奥に進むと、本家「仙峨滝」が見えてきます。熊川をはさむようにして、手前左側に「無名の滝」、奥右手に「仙峨滝」があります。熊川の水量が少なければ、川原の石伝いに「仙峨滝」の滝口まで進めますが、水量が多いと、川の中を進むか、一度右手のがけに登り、片側の開いた隧道を進まないと滝つぼにたどりつけません。「仙峨滝」の勇壮な姿は、まさに絶景です。両側を岩肌で囲まれ、勢い良くストレートに深い滝つぼに流れ落ちる、男性的な名爆です。「仙峨滝」の峨(が)は「けわしい」という意味ですが、まさに「峨」の字がふさわしい滝だと思われます。

 明治7年頃の『郡村誌』に「仙峨滝」の名称が出てきます。『上野国吾妻郡応桑村』の『滝』の記述の中に、あとに出てくる「不動滝」について述べている箇所があり、「~~下流は吾妻川に入る与喜屋村にて是を仙峩滝と云う」とあります。おそらく、当時の滝原の人々が、いくつもある滝のことをひとつひとつ説明するのがわずらわしく、不動の滝、仙峨滝を大まかに教えたのかも知れません。