浅間高原の最大のパワースポット(自然の気が満ちる場所)といえば、もちろん浅間山。活火山浅間山は、地球の雄大な躍動を感じさせてくれます。浅間山については改めてまとめたいと考えています。今回は、最近話題になっている北軽井沢(浅間高原)の神社仏閣を中心としたパワースポットを紹介してみましょう。
昔から、神社仏閣のある所には、自然のパワーが満ちているといわれています。神社やお堂を建てる時も、ただ「そこの場所が空いていたから」などという理由でその場所が選ばれるということはほとんどありません。何かしらのパワーを感じる、選ばれた場所なのです。その選ばれた場所に、神や仏を祭るわけですから、そのパワーはより一層強くなるといわれています。
そういう場所ですから、当然不思議なこともあります。最近北軽井沢で話題になっていることの一つは「合体木」=「縁結びの木」です。写真をみてもらうとわかるように、杉の木に、ケヤキ※の枝が突き刺さるように一体化しています。木の状況から考えると、隣り合って成長した杉とケヤキ、杉の幹にケヤキの枝が触れ、そのまま枝が成長し杉の幹に刺さるようになり、一体化したのではないかと思います。ケヤキの太い枝が刺さっても動じない杉、杉の太い幹に当たってもなお枝を伸ばそうとするケヤキ、どちらもたくましい生命力を感じさせます。今は、注連縄が張られ、ご神木のひとつになっているようです。先日、写真撮影に訪れたら「縁結びの木」という立て札が用意されていました。
もう一つは、北軽井沢と嬬恋村境界近くにある「桜岩地蔵堂」。「桜岩」という地名は、南北のふたつの岩山に桜の大木があることから「桜岩」と呼ばれるようになりました。写真を見るとわかるように、岩を割るようにして桜の木が伸びています。岩をも割る旺盛な桜の生命力に圧倒されます。一説では岩を割っているので「縁切り」の祈願をすると成就すると言われているようです。私はこの力強い生命力に注目し「一念発起、大願成就」を祈願したいと思います。
この桜岩地蔵堂には「桜岩地蔵尊」と「丁杭観音」が祭られています。昭和59年にまとめられた『桜岩地蔵尊 丁杭観音縁起』によると、「地蔵菩薩とは現実界と冥界の間に立ち冥界へ行くものを救う仏として、また村境に立って土地の守り神とされています。観世音菩薩は、衆生の現実世界において遭遇するあらゆる災難と苦難が、ただ菩薩の名を称えるだけで即座に救われる」とあります。
このほかにも北軽井沢(浅間高原)には、境内に湧水(わきみず)をもつ『栗平浅間神社』、北軽井沢の開発の祖である北白川宮能久親王を祭った『牧宮神社』、源頼朝の浅間野狩の際に天候回復を祈願したといわれる『狩宿諏訪神社』などがあります。パワースポット神社・仏閣編、ぜひ一度巡ってみてはいかがでしょうか。