新発見がありました? かみしん会「北軽いいとこ発見ツアー」同行記

 快晴に恵まれた11月19日(金)、かみしん会北軽井沢研修部主催の第4回「北軽いいとこ発見ツアー」に同行し、町内のパワースポットを巡りました。今回は、24名の参加者、中型バスで町内7箇所を訪れました。

浅間高原の中でも歴史のある「滝原集落」で説明を受ける一行
浅間高原の中でも歴史のある「滝原集落」で説明を受ける一行。

 最初に向かったのは、応桑地区の東北に位置する「滝原集落」。浅間高原の中でも歴史のある集落です。当初は秘境の滝といわれる「千峨滝」をまわる予定でしたが、水量の関係などからキャンセルし、滝の近くの集落である「滝原」をめざしました。滝原集落は「落人部落」(戦に負けた武士が隠れ住んだ集落)とも言われている、歴史の古い小さな集落です。苗字はすべて同じ「萩原」姓。今回は滝原出身の萩原拓夫さんに「滝原」の生活、歴史についてガイドしてもらいました。

いきいきと大きく葉を広げる万騎峠のぶなの木(8月撮影)
いきいきと大きく葉を広げる万騎峠のぶなの木(8月撮影)

 次に向かったのは、皆さん聞き覚えのある「万騎峠」。ここの頂上にある「ぶなの木」が目当てです。万騎峠は、鎌倉幕府を作った源頼朝の『三原野の狩』の際、この峠を万騎の勢を引き連れて越えたことから、この名がついたといわれています。長野原町には珍しいブナの大木は、当時の旅人の道しるべとして使われ、「左応桑、右須賀尾を経て大戸に至る」という道標があったそうです。

 次は峠を降りて、狩宿諏訪神社の近くにある「狩宿湧水」へ。昔から知られている湧き水で、柔らかくておいしい水です。狩宿諏訪神社から湧水までは歩いて5分、神社の立ち並ぶ巨木から自然のエネルギーを感じました。この狩宿の地名も、源頼朝の『三原野の狩』が由来といわれています。

 狩宿湧水から応桑に出て、向かったのは応桑小学校の校庭にある「応桑関所跡」。現在は関所跡の碑があるだけですが、すぐ近くにある「狩宿本陣の碑」も見学しました。

 一路ツアーは現代のスポットへ向かいました。開拓村として知られる「大屋原」、なかでも近代的な施設設備を備え、大きく酪農を行っている「バイオトラスト軽井沢農場」を訪問しました。眞下豊社長から、500頭の乳牛の管理、搾乳などの牧場業務を説明していただきました。衛生的で、近代的な牧場に驚きました。

 昼食をかねて、今年7月にオープンした「ルオムの森」へ向かいました。『ルオム』とは、フィンランド語で「自然に従うという生き方」を意味しています。浅間高原北麓最古の洋館では、フィンランドのデザイン展を開催中。デザイン展を見ながら、大正9年に建てられた田中銀之助の別荘に、大正ロマンを感じました。

砂塚レース跡地からのぞむ浅間山(防災訓練でもこの場所は使われています)
砂塚レース跡地からのぞむ浅間山(防災訓練でもこの場所は使われています)
ツアー終了後の意見交換会(かみつけ信用組合北軽井沢支店会議室)
ツアー終了後の意見交換会(かみつけ信用組合北軽井沢支店会議室)

 最後にツアーが向かったのは、昭和30年に、国内初のオートバイレースが行われた「第1回浅間高原レース」のコース跡地です。現在この場所は隣の嬬恋村の村有地となっていますが、今回特別に中に入らせていただきました。「砂塚」と呼ばれる地区ですが、浅間山の砂礫で覆われまさに「砂塚」、現在も、テレビ番組の撮影やバイクレースなどに利用されているそうです。

 町内7箇所をめぐった今回の「いいとこ発見ツアー」、参加した人の感想は「ふだん行ったことのない場所が多く、新鮮でした」などとおおむね好評でした。北軽の「いいとこ」発見できましたでしょうか? 

 北軽井沢コンソーシアム協議会では、北軽井沢の「いいとこ」を今後もホームページ「じねんびと」で取り上げていく予定です。皆様からのいろいろな情報をお待ちしております。情報提供は「じねんびと」ホームページか、もしくは北軽井沢コンソーシアム協議会事務局佐藤(電話/FAX:0279-84-4142)へ御連絡をください。お待ちしております。

今回いけなかった滝原地区の滝

千峨滝の上流に位置する秘境の滝のひとつ「不動の滝」(滝原地区)
千峨滝の上流に位置する秘境の滝のひとつ「不動の滝」(滝原地区)
今回は行けなかった秘境の滝のひとつ「千峨滝」(滝原地区)
今回は行けなかった秘境の滝のひとつ「千峨滝」(滝原地区)
「千峨滝」の手前に見える「無名の滝」(滝原地区)
「千峨滝」の手前に見える「無名の滝」(滝原地区)